上田市は27日、川西地域の地域おこし協力隊員・佐藤妃七子さん(32)の活動報告会を川西公民館で開いた。佐藤さんは平成29年9月に千葉県船橋市から着任し、今月末で3年間の任期を終了する。
佐藤さんは着任後、まず「地域を知る」ために様々なイベントに参加・協力。「地域を紹介する」ためにホームページ作成や冊子『川西の桜』製作などを手掛ける。またこれまでの雑誌編集の経験を活かし、「デザインで協力」していろいろなチラシやラベル作り、他にも数多くの活動に携わった。
佐藤さんは活動をスクリーンで紹介し、最後に畑や田んぼ、味噌・醤油づくりに挑戦したことを挙げ、「都会の消費社会と異なり、自分たちで生み出す逞しさや豊かさを感じる」と伝え、「川西に来て良かった」と3年間の地域の支えに礼を述べた。
開催に先立ち、城下真司・市民まちづくり推進部長は「地域の活動支援と地域の魅力再発見の活動に取り組み、内外に紹介してくれた。3年間の貢献に感謝する」と礼を述べる。そして終わりには共に活動した、地域の浦里希望の泉プロジェクト・井澤毅代表が「今後も川西地域の仲間として、今まで以上に地域のために活動してほしい」と激励した。
佐藤さんは任期終了後も川西地区小泉に居を構え、個人事業主として編集・デザイン・執筆・撮影などトータルの力を活かし、地域で活動を続けるという。地域おこし協力隊の受け入れは平成27年度から始まり、これまで14人が着任。5人が3年の任期を終了し、その全員が地域に根付いて活動しているという。佐藤さんで6人目となる。