3年生に感謝の気持ちを伝え、卒業の門出を祝おう―。上田市上田の上田染谷丘高校書道班1、2年生9人はこのほど、『卒業生に贈る言葉』書道パフォーマンスに取り組み、第4回パフォーマンスを13日に実施した。
新型コロナウイルスの影響で昨年度・今年度と、2年連続で在校生は卒業式に出席しない。そんなことから『卒業生に贈る言葉』を卒業式当日(3月2日)、昇降口横の壁に掲げて「心」のつながりを表現し、卒業を祝福しようと初めて企画した。
「コロナに負けない作品作りをしよう」「みんなで一丸となって頑張ろう」と、1月からパフォーマンスを繰り返して納得のいく作品を完成させるという。模造紙16枚を貼り合わせた縦3・07㍍×横4・28㍍の大きな紙に、班員全員で相談して決めた言葉を書く。
「パフォーマンスのバックミュージックのメイン曲を『炎(HOMURA)』とし、『進む道に困難なことがあっても、心に炎を灯して前に向かってほしい』との想いを込めた言葉にした」と、宮島清河班長(2年)。「字の大きさを揃えることや配置を工夫、言葉の区切りに空白をはさむ『わかち書き』にした」という。
この日は「炎」と「青空」をイメージし、赤と青のデザインを施した大紙に『炎』『いつかこの涙が』『遥か』の曲をかけ、班員が順番で言葉を書く。「さようなら ありがとう」「遠い未来に向かって」「心に炎を灯して」などと書き進め、最後は宮島班長が「飛翔」と大きく、力強く、書き上げた。
そして顧問の寺尾賢明先生のアドバイスを受け、さらに検討を重ねる。班員は「コロナにより、人前でのパフォーマンスができないなど活動に制限があるが、今回このようなパフォーマンスができることは嬉しく思うし、楽しく取り組んでいる」と、目を輝かせた。