コロナ禍 ラグビーの聖地・菅平高原を応援しよう 31日までクラウドファンディング実施 合宿チーム激減で大幅な損失

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日本有数のラグビー合宿の聖地・菅平高原を応援してほしい―。上田市菅平高原旅館組合(宮下透組合長、126軒)は、インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディングを実施中だ。

108面のグラウンドを有する同高原には例年、800を超えるラグビーチームが合宿に訪れるが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、7月時点での予約数は30チームと激減。宿泊費だけですでに20億円を超える損失が見込まれており、菅平観光協会、菅平国際リゾートセンターの補助をも含む、同組合の運営費を各宿から徴収することは難しい状況という。

そこで組合有志らで「WE ARE スガダイラーズ PROJECT」を立ち上げ、1~2年の運営費をカバーしようと、31日(月)までに5000万円を目標に資金を募るもの。クラウドファンディングの返礼などにかかった経費を差し引いた金額は、すべて同組合の運営費として使用される。

返礼品も考えられており、5000円の人には「スガダイラーズ応援花火」(打ち上げ動画のテロップに名前を入れてSNSで公開)、7000円では「スガダイラーズTシャツ」、3万円では「思い出のグラウンドの看板型キーホルダー+菅平グラウンドマップ2021に名前掲載」、30万円の人には「2021年1年間の菅平のグラウンドのネーミングライツ」など様々だ。

プロジェクトリーダーの同組合副組合長・大久保寿幸(48)さんは、取材に「合宿キャンセルの電話と共にリーダーらから菅平を心配する声をたくさんいただき、菅平の存続は社会的な意義があると感じ、全力で取り組もうと始めた」とし、日本に誇る「ラグビー合宿の聖地を残すように応援してほしい」と話す。

7日午前中には8面の「グラウンドネーミングライツ」が決まったといい、昼現在で約1787万円が集まっている。クラウドファンディングはウェブサイト「モーションギャラリー」で展開中だ。菅平高原の状況や返礼品の詳細も掲載されている。

「スガダイラーズ プロジェクト」で検索

https://motion-gallery.net/projects/sugadairers2020

返礼品の一つ「スガダイラーズTシャツ」
「ラグビーW杯2019」菅平で事前合宿したイタリア代表チーム

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