子どもたちの生の声に向き合おう―。「チャイルドラインうえだ」運営委員会(小林彰委員長)は9日、平成29年度の活動内容を発表した。
29年度の電話受付件数は3404件で、うち会話成立は1045件。話の内容は様々だが、人間関係やいじめなど学校に関すること(38・1%)、心や恋愛など自分に関すること(31・6%)、性に関すること(13・3%)、そして虐待や人間関係など家庭に関すること(11.7%)も多くなっている。
チャイルドラインうえだ受け手は現在、登録者33人で常時20人ほどが活動。事務局によると「受け手増加が急務」として、今年度も養成講座(11回、9月~10月)を企画した。運営委員会事務局次長・茅野浩恵さんは「子どもたちは、しっかり話を聞いてもらいたいんだと思う。ぜひ養成講座に参加してほしい」と呼びかける。
またチャイルドラインうえだでは現在、「夏のキャンペーン」を計画中だ。これは夏休み明けに子どもの自殺が急増することから、対策に取り組む動きの一環。2015年に内閣府が発表したデータによると、1972~2013年の18歳以下の自殺者数を日付別に分けたところ、多くの地域で新学期が始まる日の9月1日の前後が最多だったことが判明したという。
いじめや友人関係などに悩み、新学期の登校がつらい子どもの気持ちに「少しでも寄り添いたい」と、チャイルドラインうえだが相談態勢を強化したり、力を入れていきたいとする。具体的には今後、発表する。なおチャイルドラインうえだの受付時間は、隔週水曜の午後4時~6時30分、毎週木曜の午後4時~9時、第5金曜の午後4時~11時。子どもサポーターズ養成講座に関しては、後日詳細を掲載する。
[信州民報:2018年7月10日(火)]
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