上田市住吉の医療法人慈修会上田腎臓クリニックは、新型コロナウイルス感染症対策として市と上田地域広域連合に「非接触型体温計」を寄付。8日には市庁舎で、土屋陽一市長(上田地域広域連合長)や同連合消防本部・越浩司消防長らに贈呈した。
上田腎臓クリニックは市内住吉に診療所を構え、19床の有床診療所で腎臓内科・泌尿器科では地域の中心的専門性を持つ。また市民のかかりつけ医としても信頼が厚いほか、在宅医療や訪問看護、地域包括支援センターとしても地域医療に深く関わっている。
今回は同クリニック・塚田修名誉院長らの現場での経験をもとに、必要性を認識した非接触型体温計を、市と広域連合へ各10台ずつ計20台寄付した。
塚田名誉院長は、新型コロナウイルス感染症を考慮した医療体制について触れ、「救急では触らないで、先ず熱があるか確認しなくては。熱や血圧など最初のチェックのやり方などが変わってくると思うので、お役に立てれば」とし、「ぜひ救急車に非接触の体温計を装備してほしい」と伝えて同体温計を贈呈した。
土屋市長は感謝を伝え、実際に同体温計を試す場面も…。越消防長は「いろいろな状態の傷病者に携わらなければならないが、そういった面で非接触型の体温計は有効に活用できる」と感謝の言葉を述べた。なお市では寄付の非接触型体温計を、イベント開催時や災害時の避難所開設時などに活用する方針。また同消防本部では、管内すべての救急車に配備する予定だという。

