【サントミューゼ】特別展示で「山本鼎の手紙」初公開! 17日から「芸術家が捉えた躍動の美」 上田市立美術館でコレクション展

信州民報

留学先のフランスやロシアから上田の両親へ送った書留など、「山本鼎の手紙」が初公開される―。上田市のサントミューゼ市立美術館は17日(金)から、同館コレクション展Ⅱ「芸術家が捉えた躍動の美」を開く。今回は昨年に山本鼎直筆の書留類102点が、関係者から寄贈されたことを受け初めて展示する。

コレクション展は、同館所蔵作品の中から石井鶴三氏と二紀会参与・米津福祐氏による、人体の躍動の美しさを描いた作品群を紹介。特別展示として、鼎が留学先から両親に送った書留や晩年に息子たちへ宛てた手紙など、約40点を公開する(会期中に展示替えあり)。

また米津氏がモチーフとしている、天下無双の名力士・雷電為右衛門を描いた7作品を展示。150号(227・3㌢㍍×181・3㌢㍍)の大作が並ぶ様子は圧巻で、見どころだ。

なお新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、通常のギャラリートークに替え、展示室ホワイエでミュージアムトークを開催。また9月5日(土)は、参加者20人限定の貸し切り夜間観覧を行う。ミュージアムトークの詳細は次の通り。

【画家 米津福祐が語る雷電の魅力】

①9月5日(土)午後6時~7時、申込み者限定の夜間観覧、定員20人(先着順)。
②10月31日(土)午後1時30分~2時30分、定員15人(先着順)。
*会場はともに市立美術館ホワイエ。
参加は8月29日(土)以降、前日までに電話で申し込む。

【特別展示 山本鼎の手紙】

①8月22日(土)午後1時~7時。
②10月10日(土)。*ともに時間は午後1時30分~2時30分。
会場は市立美術館ホワイエ。定員は15人(先着順)。
参加は8月15日(土)以降、前日までに電話で申し込む。
期間は17日(金)~11月8日(日)、時間は午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)、火曜休館(祝日の場合は翌日)、観覧料は一般300円、高校・大学生200円、小・中学生100円。*団体割引あり、障害者手帳携帯者と介助者1人は無料。

問い合わせは℡0268-27-2300へ。

米津福祐氏の作品「ライデンのカタチ」(2010年)【写真は上田市立美術館提供】
山本鼎氏の書留「東京の自宅から両親宛て」(1930年ごろ)【写真は上田市立美術館提供】
山本鼎氏の絵葉書「イタリア・ミラノからの父親宛て」(1916年)【写真は上田市立美術館提供】

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