【東御市】『地域おこし協力隊』が活動報告 「市民に還元できるような活動を」 新型コロナの影響で3月から延期

信州民報

東御市は24日、市庁舎で地域おこし協力隊の令和2年度活動報告会を開催。市長、副市長、教育長に関係各課長らが出席するなか、隊員らが活動報告を行った。

報告会は例年3月に実施するが、今回は新型コロナウイルス感染予防のため延期しており、この日に開催となった。前回の報告会からの活動成果を発表し、隊員の今後の活動や市の施策の参考にするのが目的だ。

開催にあたり、花岡利夫市長は「外から見た皆さんの率直な感想を地元の人が受け止め、変えるところは変え、伸ばすところは伸ばしていく中で、『東御市は頑張っている』といってもらえるような歩みを皆さんとできたら」などとあいさつ。報告会では、それぞれの隊員が順番に成果を報告した。

今年度着任の3人も、それぞれに目標などを発表。今年4月1日に着任した鈴木清香さん(文化・スポーツ振興課所属)は「コロナの影響でなかなか動き出せず、もどかしい時期もあった」とし、「昨年まで日本体育大学体操部に所属していた経験を活かし、市民に還元できるような活動をしていきたい」と発表。

今年7月1日に着任した大山江利子さん(商工観光課所属)は、担当するワイン&ビアミュージアムのコンシェルジュ業務について「前職はサービス業だったので、来ていただくお客様には必ず話しかけて、ワイナリーオーナーの思いを伝えられるように頑張っている」とし、「食に興味があるので、郷土料理とワインを結びつけるような企画ができれば」と目標を語る。

さらに今年8月1日に着任したウォク・ジェイクさん(商工観光課所属)は「外国語助手として働いていた経験を活かし、家族旅行ツアーなど開発していきたい。教育と旅行のつながりで、どのようなことができるか考えている」とし、「東御市のあらゆる魅力を経験し、英語のガイドブックを最初から作りたい」と抱負を話した。

またこの日、活動成果を報告する隊員らからは「退任後の住居が不安。気軽に相談できるところがあれば良い。そのサポートも大事になってくると思う」「市民への情報提供にインターネットをもっと活用してほしい」など市への意見も出された。なお現在、市の地域おこし協力隊員は15人で、9月末に1人の隊員が任期により退任する。

報告会では隊員らが、それぞれ成果を伝えた

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