県は17日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く上田圏域の全市町村(上田市、東御市、長和町、青木村)と佐久圏域の一部市町(小諸市、佐久市、軽井沢町、御代田町、立科町)について、18日までとしていた感染警戒レベル「5」の「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」の期間、及び営業時間短縮などの要請期間を9月1日(水)まで延長すると発表した。
該当市町村に対して、県新型コロナウイルス感染症県対策本部は状況を説明。該当する市町村については5日、感染警戒レベルを「5」に引き上げ「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」を発出し、6日には対策の強化として酒類の提供を行う飲食店などに対して、営業時間の短縮などの要請を行ってきた。
しかし直近1週間(10日~16日)の新規陽性者数は、佐久圏域は64人(人口10万人当たり31・28人)、上田圏域は68人(同35・04人)と、特別警報Ⅱ発出時の直近1週間(7月29日~8月4日)と比較し、それぞれ1.1倍、1.4倍となり、感染の拡大が継続している。
さらに両圏域とも首都圏など県外との往来歴がある人の陽性事例が多数確認され、とりわけ佐久圏域では直近1週間の新規陽性者(調査中は除く)の半数近くとなっているという。現在、全県の確保病床に対する入院者の割合は44.5%(16日時点)と、「医療非常事態宣言」発出の目安となる50%に迫っている状態だという。
県はコロナウイルスの感染拡大が続くなか、「信州への帰省及び県外への訪問は控えるよう」求めており、別荘などの二地域居住者に対しても「この時期の県を越えての移動は控えるよう」とお願いする。また「人と会う機会をできるだけ減らすように」、職場に関しては感染リスクが高い場所(食堂や寮など)での行動について「従業員への注意喚起」を求めている。
なお県内の感染警戒レベル「5」の地域は他に諏訪圏域、長野市、松本市、塩尻市、千曲市、坂城町など2圏域14市町。