「別所線100周年を知ってもらいたい」と、大学生と上田電鉄別所線が競争した『別所温泉駅伝』(7月7日開催)で、上田市の長野大学生有志でつくる同事業実行委は12日、『(ぎりぎり)勝利宣言』を実施。下之郷の上田電鉄㈱本社を訪れ、記念撮影と実施報告書贈呈などを行って事業の成功を祝った。
「別所温泉駅伝」当日は、午後4時6分に上田駅を発車する電車と学生延べ100人(参加者数86人)が競争。襷をつないだ学生は、4時34分に別所温泉駅に到着する電車に僅差で勝利した=本紙既報=。
この日は、実行委共同代表の今西健太さん(3年、第一走者担当)、植田晃弘さん(3年、最終走者担当)ら実行委員9人全員で「勝利」を宣言。植田さんが書き上げた『ぎりぎり勝利』を掲げ、100周年ヘッドマークを付けた『自然とともだち号』の前で記念撮影を行った。
その後、社屋に移動して報告会を行い、今西代表が上田電鉄の矢澤勉運輸課長に実施報告書を贈呈。「新型コロナ対策・安全対策を講じ、多くの人の協力を得て無事に実施できました」と伝えた。
報告書では結果を『勝ち』とし、「別所線100周年を多くの長野大学生や上田地域の人々に知ってもらう」という目的に対し、①参加希望者を100人以上集めることができた②報道各社が取り上げてくれた③全ての長大生に情報を発信できた④学長はじめ多くの教授の支援を得ることできた―と総括している。
そして同実行委が編集した「まとめ動画」を放映。上田駅出発から別所温泉駅到着まで、学生一人が約100㍍ずつ走った様子をダイジェストで紹介し、植田さんは「学生が1分ほどリードしたこともあったが、最後が上り坂だったことからほぼ同時に到着。ギリギリ学生が勝ちました」と伝えた。また「動画はユーチューブにアップロードします」とした。
矢澤課長は「いい勝負。おもしろいものになりましたね」と笑顔で述べ、「コロナが収まったら、また地域を盛り上げる企画を考えて一緒にやりましょう」と語りかけた。これに対し、今西代表は「実行委はこれで解散となる。3年生3人は次年度、就職活動などで忙しくなるので2年生に期待したい」とし、2年生は目を輝かせて「頑張ります」と伝えた。