東御市の湯の丸高原で21日まで高地トレーニングしていた、東京オリンピック(23日開幕)出場の競泳日本代表選手を応援したい―と、東御市新張区(桑原真喜義区長)と新張生産森林組合(土屋幸彦組合長)はこのほど、100体観音の「一番観音」で絵馬の奉納を行った。
「史上最高の泳ぎ」(入江凌介キャプテン」、「金メダル」(瀬戸大也)、「最高の泳ぎ 最高の結果」(萩野公介)、「メダル獲得」(大橋悠衣)、東京オリンピックで金メダル〟200m自由形〝)(松元克央)、「センターポールに日の丸を」(平井伯昌監督)―と、絵馬には選手ら35人の力強い決意の言葉が書かれている。
奉納式には花岡利夫市長、長越修一市議会議長に区や組合、市から関係者ら24人が参列。選手らの活躍や五輪の成功を祈り、神職を招いて祈とうした。
また絵馬の奉納とともに、地区内の祢津小学校児童が描いた選手を応援するポスターも展示。そこには選手がサインを添え書きしている。土屋組合長(66)は「心からエールを送りたい」とし、「一番観音への絵馬奉納が、新たな願いの道しるべの第一歩に繋がれば喜ばしい」と話す。
なお市の石造文化財「百体観音」は、新張区から湯の丸高原を超えて群馬県の旧鹿沢温泉まで約12㌔㍍に祀られている。一番観音から百番観音まで6種の観音様があり、約110㍍ごとに鎮座。一番観音は一番大きな「如意輪観音」で、湯の丸の麓の新張地区に建立された。全ての願いの「道しるべ」となるように、祀られている。