「消防庁長官表彰」4人の受章者へ伝達功労章は県内唯一・矢島消防団長が受賞

信州民報

令和2年度「消防庁長官表彰」上田地域振興局管内の受章者伝達式は3月25日に行われ、功労章は上田消防団団長の矢島昭徳さん(56)、永年勤続功労章は上田地域広域連合消防本部消防監(消防次長兼消防本部予防課長)の宮島良明さん(60)と同本部消防司令長(川西消防署長)の清水誠さん(59)、東御市消防団の直井寿文さん(48)が受章した。


この日は県上田地域振興局の鈴木英昭局長から伝達し、矢島さんと宮島さん、清水さんは上田広域消防本部で、直井さんは東御消防署で章記を手渡し、受章を称えた。功労章の矢島さんは団長に6年間、副団長に9年間在級し、今年度の県内受章者は矢島さんのみという。一方、永年勤続功労章は県内で62人(団員33人、吏員29人)が受章。受章者はそれぞれ先輩や仲間、家族、関係者の支えに感謝の意を表し、「受章を今後の人生に生かし、精進していく」と述べ、謝意を示した。


受賞者の矢島さんは、33年間の団員生活を振り返り「市町村合併時に本部長として4つの団をまとめ、新しい消防団をつくっていくため毎晩、遅くまで話し合いを重ねたことが一番の思い出」とし、「団長として消防団のあり方を深慮し、魅力の発信や多様化に取り組んできた。4月3日をもって退任するが、今後も消防団を応援していく」と語る。


消防吏員の宮島さんと清水さんは共に39年余の職務を振り返り、「忘れられない体験」として昭和62年の東太郎山・神畑山の山林火災、平成6年の西上田・オイルターミナル火災、令和元年東日本台風災害での活動や交通事故での人命救助などを挙げ、「周りの人の協力あってこその受章で、感謝している」と述べた。

なお直井さんは平成5年から消防団員として、地域住民の安心安全な暮らしのため尽力している。

▲受章者の矢島消防団長(写真中央)と宮島消防監(写真右)、清水消防司令長(写真左)
▲鈴木局長から矢島消防団長へ伝達する

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