上田市を拠点に犬・猫の保護活動を行うNPO法人「一匹でも犬・ねこを救う会」(清原雅浩代表)は18~20の3日間、上田創造館で「信州上田 犬・ねこ・暮らしフェスタ」を開催した。今回で4回目だ。
「犬・ねこについて楽しく、真剣に考えてみよう」と、飼育放棄や多頭飼育崩壊などの課題を示し、同法人の保護活動を伝える。さらに「動物と共生する暮らし」について、その方法や取り組みを紹介した。
会場には、里親のもとで幸せに暮らすようになった保護犬・猫の様子を、250枚余の写真で展示。また東京都練馬区公認ボランティア・NPO法人ねりまねこの取り組みを写真で伝え、地域猫(野良猫)から家猫になった「かっぱちゃん」について紹介した。
さらに初企画「ペットと防災コーナー」を設け、災害時のペット同行避難を推進している団体の取り組みを紹介し、折り畳みゲージなどペット用避難用品を展示。「災害時、ペットを迎えに行くのは危険。避難の際に同伴すること」「そのためには、飼い主として準備が必要」「避難所では理解を得るための行動をする」など、ポイントを伝えた。
他にもハンドメイドの犬・猫雑貨などを販売するチャリティーマーケット、缶バッジ・キャンドルなどを作るワークショップも実施。グッズから犬・猫の愛らしさを改めて実感する人も多かった。
イベントを通じ、同法人は「地域の協力・努力により、2017年に上田保健所管内の犬・猫殺処分がゼロになった」とした上で、「しかし老犬の遺棄、猫の多頭飼育崩壊、独居高齢者の飼育放棄などの相談はあとを絶たない」とする。
そして同法人は、「里親を探す活動」「野良猫のバースコントロールを行い、地域猫として見守る活動の普及」「犬・猫の適正飼育など啓発活動」取り組みへの協力を呼びかけた。
[信州民報:2020年1月23日(木)]
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