上田商工会議所は6日、恒例の「新春賀詞交換会」を同所ホールで開催した。今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、恒例の鏡開きをはじめとする立食パーティは中止し、人数も制限。約70人が参加し、新春を寿いだ。
栁澤憲一郎会頭は「上田の経済は4月から6月にかけて大きく打撃を受けたが、その後は電子部品、自動車部品などはある程度回復した。しかし飲食業が厳しい状況。求人倍率も1%に回復したが、先行きが見えない」とコロナの一年を振り返り、昨年の会議所の事業などを紹介した。
そしてコロナでテレワークやワーケーションなど新しい働き方が生まれたことから、「選ばれる地方都市になるにはどうしたらいいか。上田は都会地にとって便利な田舎で他都市より有利。この状況を活かしていかなければならない」と鼓舞。スマートシティ化に向けた、市のコミュニティ通貨「もん」の実施も告げた。
また来月から始まるNHK大河ドラマ『青天を衝け』に触れ、「渋沢栄一が上田に残した足跡は非常に大きく、上田については細かく日記に残っている。少しでもドラマに取り上げられればいい」などと話し、最後に「コロナを乗り切れるよう取り組んでいく。一層の協力を」と力強く結んだ。
来賓の土屋陽一市長は「コロナで何を学んだか」と問いかけ、「美しい地球を、上田を、子どもたちに繋いでいく」と。井出庸生衆議院議員は年末に急逝した羽田雄一郎議員を偲びながらあいさつし、花を添える。続いて清水純子県議、山田英喜県議の音頭で3本締めしてお開きとなった。