【上田市】 ヤジマが移転・新店舗オープン記念 3日間にわたり「日本三大宝石展」 テーマ『日本』伝統と美の世界を…

信州民報

上田市海野町商店街の創業110年の老舗「ジュエリーサロンヤジマ」は、移転・新店舗オープン記念企画で日本三大宝石「真珠・珊瑚・螺鈿」展を24日まで、3日間にわたり開催した。


地域に〟本物の素晴らしさ〝を伝える企画展で、今回は『日本』をテーマに大切に守ってきた伝統と、時代と共に進化させてきた〟美の世界〝を紹介した。


「真珠」は、長崎県壱岐島で養殖・生産される『壱岐真珠』を紹介。一切、色付けが行われていない無調色で真珠本来の美しさを楽しめる、上品かつ高品質のあこや真珠だ。稚貝から長期間育てた真珠は天然の色と輝きが見る人を魅了する。矢島社長は「歳を重ねた人の肌によく合う、品格のある真珠です」と話す。


「珊瑚」は、土佐沖で採取される世界最高の『血赤珊瑚』を中心に赤系、ピンク系に近年人気の白の宝石珊瑚を紹介。宝石珊瑚は、海底で長期間かけて成長する(1年に数㍉)希少な天然資源だ。それを繊細な技術で職人が加工し、高級なジュエリーにする。


今展では、血赤珊瑚の輝き・存在感の魅力を大いに伝える高級ジュエリー多数紹介。珊瑚に貝殻などを埋め込む「象嵌(ぞうがん)」を施したものや念珠も展示し、「珊瑚は幸福の象徴、魔除けとされ代々受け継がれるものでもあります」と伝えた。


またアワビや夜光貝など貝殻の輝いた部分を薄くして使う、伝統工芸技法の「螺鈿」。その神秘的な輝きを繊細な技術で、デザイン性豊かなジュエリーにした作品も紹介し、螺鈿と金属を組み合わせる作家の技術とジュエリーとして輝かせる研ぎ澄まされた感性が見る人を魅了していた。

▲展示された「宝石珊瑚」
▲螺鈿ジュエリーも展示

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