東御市大石区(220世帯)の住民情報源として、長年親しまれている『分館報おおいし』が第200号に達した。大石公民館はこのほど、これまで発行した分館報をまとめた『200号記念誌』(A4判、144頁)を作成し、市に同記念誌を贈呈している。
大石公民館は昭和54年8月に分館報発行を開始して以来、年に5号ずつの発行を40年間にわたり続けてきた。区の行事・活動や連絡などを掲載し、住民へ情報を提供すると共に住民間を繋ぐ役目を果たしている。写真を入れて読みやすく、分かりやすい文章でまとめており、市の分館報コンクールでは優秀な成績を収めてきた。
第200号を発行後、遠山信男公民館長ら役員16人は「歴史を後世に残そう」と、記念誌の作成に取り組んだ。そして平成12年3月10日発行の第101号から、昨年12月15日発行の第205号までを掲載した記念誌を完成させた。
「保管されていなかったものが10数号あったが、区民から提供いただき全号揃えることができた」と、遠山公民館長は話す。また「分館報のキャッチフレーズを『公民館から繋がる大石の輪』として取り組んできたが、新型コロナで区の行事がなく記事収集に苦慮した。そのような中、中止の文化祭の代わりに『作品』を掲載し、先月12月に6回目・第205号を発行することができた」と、状況を伝える。
記念誌は23部発行し、区に7部と予備3部を残して13部は市へ寄贈することに。この日は遠山公民館長と清水紀彦役員が市庁舎を訪問し、花岡利夫市長と小山隆文教育長に経過を報告。「大石区の歴史を知っていただければ嬉しい」と、記念誌を贈呈した。
花岡市長は発行の継続と住民の情報共有に対して敬意を表し、「三世代にわたる動きが読み取れる内容。大切にし、文化・教育に活用させていただく」とお礼を述べた。なお市は市内5公民館、図書館、7小・中学校へ配布する予定だという。