「撮影現場でいろいろな人と知り合えるのが魅力」―。そう語るのは、エキストラ歴15年目の松平定志さん(56、千曲市)だ。11日夜、(一社)信州上田観光協会はエキストラへの日ごろの感謝を込め、香青軒で初の試み「大新年交流会」を開催、約50人が参加した。
積極的にロケを招へいしてきた上田市は、これまでに映画・ドラマ260作品のロケ地となっている。映画では『青天の霹靂』(2014)や『うさぎ追いしー山極勝三郎物語』(2016)、最近では『最初の晩餐』(2019)がある。さらにCMやプロモーションビデを含めると、1000作品以上になるという。
この日は同観光協会・栁澤憲一郎理事長があいさつ。乾杯後、ロケ風景スライドショー上映などで楽しんだ。信州上田フィルムコミッション(FC)の山岸咲恵さんは「多くのロケを受け入れることができたのも、エキストラとして出演してくださる皆さんの支えによるもの」と、感謝を示す。
登録制のエキストラは現在650人で、なかには群馬県からの人もおり、10年以上のベテランもいる。ベテランエキストラの松平さんは今までに映画、ドラマ、CM、ビデオなど400作品以上に出演。最初の出演はテレビドラマ『新聞記者・鶴巻吾郎』で、その時の感想を「とにかく嬉しかった」と言う。そして「待つのが長いのは大変だけれど、撮影現場は楽しい」と、話した。
また上原唯緒さん(小6、上田市)は7カ月の時から出演し、今までに10作品以上に関わった。『うさぎ追いしー山極勝三郎物語』では、「『うさぎおいし』を歌いながら、校庭を歩いたことが思い出に残っている」と、笑顔で語る。そして「役になりきって演技ができることがとても楽しい時間」と伝えた。
[信州民報:2020年1月16日(木)]
《購読のお申込み・お問合わせ》
TEL:0268-22-7355
お問い合わせフォームはこちら