上田市下之郷の生島足島神社は5日、令和4年御柱大祭の御柱4本を決める「本見立て」を市内東山の市有林、富士山地籍で挙行。7年に1度の御柱祭がスタートした。
生島足島神社では昨年11月、仮見立てで16本の御柱候補を確保。うち4本に絞り込んでいる。同大祭委員長の松澤繁樹氏子総代長は「松の多くは枯れているので残ってないと思っていたが、あったので驚いた。いい柱になる」と話す。
神社でお清め神事を済ませた総代、木遣り保存会員ら約30人は山へ。上ノ宮一之柱に選ばれたのは、山道沿いに立つ目通り幹周約200㌢の赤松。御柱の前で神事を行い、木遣り長・淵田昌令さんが「御柱として決めてよいか」を諮ると参加者から拍手が上がり、木遣り衆が万歳三唱。
続いて上ノ宮二之柱、下ノ宮一、二之柱の順に山道を廻り、御柱であることを示すしめ縄や「上ノ宮一之柱」などと墨書きした新しい木札を取り付けた。御柱の「根切り(伐採)」は、12月上旬に行われる予定だ。
以後、年が明けて2月には氏子らが寄って曳き綱を作る「綱撚り」が行われ、3月には御柱を山から御旅所まで曳く「山出し」。本祭前日の「里曳き」で御柱が御本社まで運ばれ祭りは最高潮、4月17日(日)の本大祭「奉建祭」で社殿の四隅に建てられる。
神事を終えて松澤総代長は「松材があり、御柱を選ぶことができてよかった」とし、「コロナ禍でもあり例年通りにはいかないが、無事大祭が催行できるようにしたい」と話した。