上田市上丸子のASPINA(シナノケンシ㈱、金子元昭社長)はこのほど、働き方の自由度を広げるオフィス環境を目指す、本社棟の建て替え及び研究開発棟の新築計画について発表した。
新築計画は、グローバルな成長を支える開発型企業に適した、効率の良い職場環境づくりを目指すもの。省エネルギーやCO2排出量削減に向け、環境面にも配慮した社屋を計画している。
新築する建物は鉄骨造3階建てで、延べ床面積約1万5800平方㍍。研究開発エリア、信頼性試験エリアや特殊加工設備エリアのほか、社員食堂などの福利厚生施設を含む。
計画では12月上旬に既存建物の解体工事を開始、来年3月中旬には新棟工事着手を目指している。完成時期は2024年に主なスペース利用が開始できる見込みで、2025年には全工事が完了する予定だ。
オフィス環境は「開発者・技術者に自由な発想で働ける場を提供したい」とし、働き方改革を背景に研究者・技術者の創造性を発揮しやすい研究開発棟を目指し、効率的にどこでも働けるスタイルのオフィスを目指す。自席にこだわらずに目的に合わせて仕事ができ、コミュニケーションを図って自由に意見交換やプレゼンができる場や、集中して考える仕事に没頭できるスペースなども設ける予定だ。
また環境面では、約2240平方㍍規模の新棟屋上エリアに太陽光パネルを設置する予定のほか、井戸水を使った熱交換システムで夏冬を通して室温を平準化し、省エネルギー効果を見込んでいる。