NPO法人上田市民エネルギーと(一社)NECO上田ビジョン研究会はこのほど、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの素顔に迫るドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』の鑑賞会&ゼロカーボントークを、上田市中央の上田映劇で開催した。
同映画は、グレタさんに一年以上密着して撮った、2020年スウェーデンの作品だ。グレタさんは2018年、一人でストライキをして気候変動に無関心な政府に抗議し、それは世界へのムーブメントとなった。2019年の気候行動サミットでは、涙ながらにスピーチを行っている。
気候問題に対してゆるぎない覚悟を持ち、世界のリーダーらと議論を重ねる姿を寄り添うように捉えると同時に、犬や馬と戯れるリラックスした姿やアスペルガー(発達障がい)の症状を自ら冷静に分析する姿、重圧に向き合い葛藤する姿、そして支える家族の姿を映し出している。
今イベントは「気候変動への関心が高まる今、このまちでこの映画を鑑賞し、地球と人類の未来に深く思いを巡らせ『ゼロカーボントーク』を行いたい」と企画したもの。鑑賞後のトークは、上田市民エネルギーの藤川まゆみ理事長の司会で阿部守一県知事、土屋陽一上田市長と、「自分たちの未来を守ろう」と活動を始めた若者3人が意見交換した。
教室断熱DIYワークショップ(19日開催予定)を企画する上田高校1年・桑田彩芭さん、衆院選で候補者に気候変動政策について公開オンラインインタビューを行った長野大学2年・五十嵐千紗さん、気候変動アクションを続けるモデル(COP26開催時にグラスゴーを訪問)小野りりあんさん(白馬村在住)が、考えや思いなどを語っている。
この日は多くの市民らが鑑賞、トークを聴講。高校生の姿も多くみられ、上田西高校生徒会役員は「SDGsをテーマとする生徒会の取り組みの参考にしたい」と目を輝かせた。なお上田映劇では『グレタ ひとりぼっちの挑戦』を24日(金)まで上映する(ただし20日は休映)。