上田市は10月28、29の両日、市内3小学校4年生を対象に芸術家学校派遣事業「わくわく芸術体験」を開催。珍しい尺八のリーダーユニット「残歌」の演奏に耳を傾けた。
「残歌」は尺八・岩田卓也さんとスチールギター・ファルコンさん、ピアノ・伊藤志宏さんのトリオで、それぞれが国内外で活躍する若手演奏家グループ。今回、全国ツアーの最終章として10月30日、信州国際音楽村で開くコンサートを縁に訪れたもの。長野県内への登場は初という。
3人は28日、豊殿小学校で4年生33人を前にオリジナル曲から演奏をスタート。3台の楽器とは思えないほどの激しいサウンドが音楽室を揺らす。またそれぞれの楽器やギターのエフェクト効果などを説明しながら、YOASOBIの『夜にかける』や喜納昌吉の『花~すべての人の心に花を~』を熱演した。
最後の人気漫画「鬼滅の刃」の『紅蓮華』演奏には、子どもたちが大喜び。平成24年の第1回国際尺八コンクールで優勝した、日本を代表する尺八演奏家・岩田さんら3人の息の合った迫力満点のサウンドを満喫した。
芸術体験が終わって、児童らは「いくつものやり方ができてすごい」「尺八がきれいな音だった」「楽器3つだけでこんなに表現できてビックリした」などと感想を述べ、全員で大きな拍手を送る。各自が感想文と礼文をしたためて後日、送る予定という。
「生の本物の音楽を身近で」と、第一線で活躍する芸術家を小・中学校へ派遣する同事業は、信州国際音楽村の協力で平成21年度から実施され、今年度わくわく芸術体験は計3回。10月29日には、南小(4年生117人)と本原小(4、5年生計58人)で行われた。
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