【上田市】 シナノケンシが創立100周年記念誌制作  『未来につなぐ100のエピソード』完成 若手社員中心のメッセーWGが取り組む

信州民報

100周年を〟未来につながる通過点〝にしよう―と、シナノケンシ(金子元昭代表取締役社長・上田市)100周年記念事業プロジェクト「メッセージ・ワーキンググループ(WG)」は、2016年12月に立ち上がった。若手社員を中心に構成されたメンバーは、矢野忠史リーダーを中心に13人。メッセージWGはこの日から100周年に向け、記念誌づくりの作業をスタートさせる。


 
そして約1年半後、創立100周年記念誌『未来につなぐ100のエピソード』が完成した。今までの歴史の中から、未来に伝えたい100のエピソードを選び、メッセージWGメンバーが執筆したものだ。グループでは歴史を知るため、社報や資料などを読むところからスタート。年代順にまとめる作業を行い、約300項目の中から100のエピソードに絞り込んだ。


発刊した記念誌には、シルク時代からモータ生産へと挑戦、発展する事業の歴史を掲載。また抜群のチームワークや団結力、地域を考えた工場経営や高齢者雇用の先駆けとなった歩みなど、社会が求めることにいち早く取り組む姿を伝える。そしてグローバル時代の幕開けとし、海外進出の歴史を綴った。


選ばれたエピソードの中には2014年2月の豪雪で全社が一体となり、緊急事態を乗り切った協力体制の様子も伝えられる。そしてメンバーからは、「社員のありのままの姿や地域とのつながりに、心は少しも寒くないと感じた」との文章が記されていた。


メッセージWGメンバーは、記念誌づくりの他にも上田駅サイン、テレビCM、リーフレット作成などの活動も行い、これらを通し「貴重な体験ができた」「シナノケンシの歴史をより深く知った」「記念すべき活動に参加できたことがうれしい」などと語る。そしてメッセージWG・畑典之サブリーダー(57)は「メンバーがこの体験を次の時代に活かしてほしい」と話した。


現在、シナノケンシは欧米やアジアなど世界6カ国に拠点を置き、年内には海外向けに創立100周年記念誌『未来につなぐ100のエピソード』英語版、中国語版、スペイン語版も完成させたいとする。なお記念誌の閲覧は、上田市内4図書館でできる。

▲シナノケンシ100周年記念事業プロジェクト「メッセージ・ワーキンググループ」の皆さん
▲記念誌『未来につなぐ100のエピソード』表紙

[信州民報:2018年6月30日(土)]

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