可哀想な犬を無くしたい―と活動する、犬の命を守る会「わんわんライフ」(日比英子代表)は18日、迷子犬や飼育放棄された犬の新しい飼い主を募集する「保護犬の譲渡会」を、上田市の上田道と川の駅おとぎの里・交流館で行った。
昨年から新型コロナ対策として事前予約制とし、この日は会場が「密」にならないよう3回・各4組定員で実施。紹介したのは中型犬4匹・小型犬4匹の8匹などで、種類や年齢・性格を記載して特徴を伝えた。
またこの日、心疾患があり処分対象となっている中型犬を保護する、群馬県のボランティアが来場。この犬をSNSで知り、「面倒を見たい」と申し出た上田市在住者が会いに来るとのことから。わんわんライフスタッフは「命がつながる可能性があるのは嬉しいこと」と、目を細める。
日比代表によると「シニア犬の飼育を希望する人もいる」とのことで、「飼育経験を持ち『看取り』の大切さを理解していることに感謝します」と語る。
また「コロナ禍においてペットに癒しを求める人が増え、新たに買われた犬・猫は前年より約15%増えたと報告されている」とし、「保護犬を飼いたいという人は増えている。そして犬を保護することや責任を持って最期まで飼うこと、可哀そうな犬を増やさないため避妊・去勢処置を行うことなど、飼い主の義務に関する理解は進んでいるように思う」と話す。
その上で、さらなる理解を求め「〟命を預かる〝という思いを持ち、終生愛育をお願いしたい」と伝える。なお、この日「新たな飼い主のもとで幸せになった保護犬の報告」とし、今年1月から6月の譲渡犬37匹の様子を伝える『通信』も配布した。