丸子修学館高と丸子中央小が交流学校間連携で「田植え体験」行う上田市内

信州民報

上田市中丸子の丸子修学館高校農業科と丸子中央小学校は3日、学校間連携による「田植え」を同高に隣接する交流田で行った。丸子中央小5年生(2クラス61人)を、丸子修学館高の学習科目「農業と環境」選択の2年生16人が迎え、田植え体験を指導・支援するものだ。


高校生は「4月から農業に関する学習を始めた。この日に向け、小学生が作業しやすいように準備をしてきた」と話し、始めに講義室で、制作した映像資料を用いて「田植えの仕方」や「田んぼの歩き方」を伝える。


その後、交流田へ移動して手植えによる田植え作業を開始。多くの小学生が「田植えは初めて」と言い、「素足で田に入るのは少しこわい」「アメンボ踏んだらどうしよう」など、初めの一歩がなかなか出ない。しかし高校生のサポートで田に入ると、「冷たくない」とホッとした様子だった。


小学生は高校生から苗を受け取り、「鉛筆を持つように」と指導通りに数本の苗を手に取り、浅すぎず深すぎず苗を植える。途中、苗が倒れると高校生が「もう1回、しっかり植えてね」と優しく語りかけ、「忍者のように」と足の抜き方・入れ方を伝え、心通う交流が行われた。


また、この日は「丸修探検ツアー」も実施。高校生が小学生を案内し、農場やハウス、機械収納倉庫などを回った。両校の学校間連携による農業体験交流は11年目の取り組みで、田植えのほか稲刈り・脱穀・収穫祭、大根の種まき・収穫など行う。


昨年度は新型コロナの影響で、小学生は「稲刈り」のみの体験となった。そのなか高校生が栽培した米は、昨年度の「全国農業高校お米甲子園」(主催は米・食味鑑定士協会)で「特別優秀賞」を受賞。久しぶりの出品だが、180校もの応募があった中で好成績となり、「本年度はさらに上の金賞以上を目指したい」と、高校生は目標を持って米栽培に取り組んでいる。

▲高校生の優しい指導で、田植えを体験する小学生
▲高校生が制作した映像を見て、田植えの仕方を学ぶ

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