上田市立第二中学校(酒井秀樹校長、297人)PTA(金井賢一会長)はこのほど、「ミニフェスティバル」を開催。校内は一日、楽しい笑顔に包まれた。
同校PTAはこれまで、隔年で「PTAフェスティバル」を開催している。同イベントはクラスごとに、保護者と生徒らが地域から購入した食材を使って調理し、それを生徒、や保護者、来校者にも販売するもので、その売り上げで備品を同校に寄付してきた。
しかしコロナ禍で、従来通りのイベントは困難と判断。今回、「二中地区のお店のお弁当を食べよう大作戦」と「二中全校まるごと班対抗大クイズ大会」を企画した。二中区内の飲食店の役に立て、GIGAスクール構想で生徒一人1台に配布されたタブレットを活用しようというもの。
金井会長は「地域あっての学校。子どもは地域と三位一体で育てていくもの。コロナの打撃の一番大きな飲食店なので、地域の人を守りたい。また先々、生徒主体でITを使いこなせるようになっていけばいい」と、企画の意図を話す。
3学年9クラスが、それぞれクラスごとに選んだ二中区の9店舗の弁当は12種。昼食開始と同時に中継タブレットが1年1組から順々に全クラスを回り、PTA役員らが弁当の中身を紹介。さらにカメラを向けられた生徒らは得意顔で食レポ。その様子が全クラスのテレビに映し出され、笑いが起きる。
クイズ大会は、放送室から出された問題に生徒が何人かで班をつくり、タブレットで答えるオンラインクイズ大会。全90班のうち、素早く正確に答える班も集計で瞬時にわかる。問題は二中に関わることや、各クラスが紹介を兼ねながら作ったオリジナルなど計32問。
同校OBの覆面レスラーで長野市議・グレート☆無茶さん(49)がサプライズで画面に登場すると、教室ではやんやの喝采。無茶さんの出題と盛り上げで生徒らは大騒ぎしながら問題に取り組むなど、楽しい一日を満喫した。