公財)日本デザイン振興会は20日、2021年度グッドデザイン賞を発表。県内からは17件が受賞し、上田地域の企業からは2社の製品が受賞した。
上田市小泉のHIOKI(日置電機㈱、岡澤尊宏社長)は、生産販売する「ACリーククランプメータCM4001、CM4002、CM4003」が受賞。同クランプメータは、電気設備の定期点検などを主な用途とする製品。センサー部がはさみやすい形状で、狭く複雑な電気配線の電流も簡単に測定できるものだ。
審査員からは「イベント記録機能を搭載することで、断続的に発生する間欠漏電の長時間にわたる監視にも、測定器単体で対応が可能」で、様々な電線の太さなどに対応するクランプも含め、「さまざまな漏電現象や、作業の状況・形態に対応することが考え抜かれた、優れたデザイン」などと評価された。同社では1985年の初受賞以来、今回で77件目(ロングライフデザイン賞2件を含む)の受賞となった。
また上田市上丸子のASPINA(シナノケンシ㈱、金子元昭社長)では、同社が生産販売する電動3爪ロボットハンド「ARH350A」が受賞。非定型物や柔らかい物などを判別し、柔軟に「つかむ・つまむ」の動作が可能で、金属加工や精密部品組み立て、食品・化粧品・医薬品や物流分野などが主な用途だ。


