「ながぎん地域応援私募債」を利用して松本の企業が長大へ寄付金10万円贈る上田市内

信州民報

㈱信栄食品(神倉藤男社長、松本市)は13日、㈱長野銀行芳川支店(本道文彦支店長、松本市)の「ながぎん地域応援私募債」を利用し、その仕組みにより上田市の長野大学(中村英三学長)へ寄付金10万円を贈呈した。


ながぎん地域応援私募債は、企業が社債を発行する際に長野銀行が引き受け手数料から発行金額の0・2%を割引し、発行企業が指定する団体に金品を寄付できる金融商品だ。


長野大学企業情報学部・森俊也学部長(教授)のゼミナールでは昨年度、信栄食品と連携して企業の問題解決を行う研究を実施。新商品や商品のPR方法などを提案し、同社ではそれを受けた商品開発なども行っている。今回はその縁もあり、寄付に至った。


この日の贈呈式では、神倉社長が「1年間、森ゼミナールと取り組みをさせていただき、企業としても一つ大きくなることができた」と感謝を伝え、目録を中村学長に贈呈。また「食品に対する考え方など、垣根が全くない学生らからざっくばらんな意見をいただき、いかに形にするかという取り組みで新しい発見ができた」と振り返る。


さらに現在は、学生らの意見を元に商品開発などが進んでいるといい、「ある程度の形になってきたので、製品化して世に送り出すことができれば、学生にも非常にプラスになるのでは」と、今年度の連携について期待を寄せた。


大学側からは、昨年度から連携を継続する森教授が「今後の教育・研究に大切に使わせていただく」と感謝を伝え、「地域の企業を大学として応援していくことができ、学生の教育研究に支援いただけるものと思っている」と、今後の連携について話した。


なお今回の寄付金は、同大学生のための給付奨学金や課外活動の費用などに活用する予定という。

▲神倉社長(写真左)が中村学長に寄付金目録を贈呈した
▲贈呈式に出席した大学関係者や銀行関係者、信栄食品関係者ら


 

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