「大宮さん」と地域の人々に親しまれている、上田市常田の科野大宮社で「秋季大祭」は今年も昨年同様、新型コロナ対策を講じて執行された。
18日の宵祭は、感染防止のため「常田獅子奉納演舞」「素人演芸大会」を中止とし、参拝者には『疾病退散守護』の御札を配布。例年はにぎわう宵祭だが人が集まることのないよう配慮したこと、また寒さに見舞われたことから、参拝者はまばらだった。
19日の祭典には、15自治会の総代らが参列。今井貴美宮司と県の献幣使らのもと、神事を執り行った。神官に続いて「みてぐら」を担いだ総代、総代衆の行列が神社周辺を歩いて回り、境内および本殿で神事を執行。稲穂を備えて「五穀豊穣」に感謝し、「家内安全」「無病息災」そして「地域の安寧」を祈った。今井宮司は「コロナ収束」「地域経済の復興・活性化」も願う祝詞を奏上した。
宮下憲治総代長は「地域の人々が集ってにぎわう伝統の宵祭が、2年連続できないことは大変寂しく思う。来年こそ地域の人々が楽しみにしている、お祭りができるよう祈る」と話した。
晴天に恵まれた19日は、参拝者が次々と。近所に住む人は「毎年、感謝と安寧を祈ってお参りに来ている」と話し、大学生は「通学路にあり、『お祭り』と掲示されていたので初めて境内に入った。由緒ある神社と知り、大木や佇まいに感激している」と語った。
なお科野大宮社は来月、「七五三」の参拝を受け付ける。実施日は11月3、6、7、13、14、15日で、時間は午前9時~午後3時。また他の日も予約を受け付ける。連絡は℡27‐5018へ。