上田警察署(中山雄一郎署長)は6日、同署署長室で嘱託警察犬の嘱託書交付式を実施した。嘱託警察犬は、県警本部で運用する警察犬(直轄犬)が少数であることから、県内各地区で指導手が育成する犬を警察犬として嘱託するもの。
今回、嘱託を受けたのは嘱託警察犬の指導手・松山英一さん(68、上田市塩川)が育成する、エミリー・フォン・トチギ・H.ケン号(メス、5歳、シェパード)の1頭。中山署長が県警本部長からの嘱託書を松山さんに伝達し、同犬(通称レミ号)の首にかける警察犬嘱託書も手渡した。
松山さんは1993(平成5)年から、県嘱託警察犬運営委員会などに所属して警察犬を育成。1999(平成11)年から累計18年間にわたり、嘱託警察犬の指導手として昼夜を問わず数多くの現場に出動している。レミ号は、松山さんが育成する嘱託警察犬としては5代目で、2017(平成29)年から嘱託警察犬として活躍中だ。松山さんとその警察犬は昨年、行方不明者の捜索で4件出動。1999年からの累計では事件約10件、行方不明者捜索など約50件の出動をしている。
松山さんは、警察犬の育成について「犬の性格もみてやっていかなければいけない。難しい」とし、出動により「早期発見に繋がればいい」と思いを語った。なお県警では現在、直轄犬3頭を運用しており、今年の嘱託犬は県内で26頭。同署管内では松山さんのレミ号のみが嘱託され、2020(令和2)年12月31日まで警察犬として活躍する。
[信州民報:2020年1月8日(水)]
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