上田市職員が新型コロナに感染 市が経緯説明「感染者らと会食」 市長「意識ある行動を再度徹底」

信州民報

上田市は4日、本庁舎勤務の市職員(60歳代男性)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。職員はほとんどを自席での事務に従事しており、不特定多数の市民と接する職場ではないという。

当該職員は7月25日に倦怠感と胸痛が現れ、26日に発熱。27日は出勤せず上田保健所に相談の上、医療機関を受診した。夏風邪との診察で、その日に解熱したため28日~31日は出勤。この間、3人の市民と接触している。職員は7月下旬に、県外感染者及び1日に感染が確認された50代女性と会食していたことから、8月2日に上田保健所で検体を採取。3日に陽性が判明した。

濃厚接触者は同僚の男性職員1人と家族3人。市では3日、所属する職場及び周辺の共用部分などの徹底した消毒を実施。濃厚接触職員と一般接触職員ら14人及びその家族の職員2人の計16人を4日から当面の間、出勤を自粛させている。当該職員、濃厚接触者、一般接触者とも体調に変わりはないという。

この日、土屋陽一市長は「これまでもマスク着用や手洗いの徹底、3密の回避など感染防止対策を徹底してきたが、今後は『うつらない』『うつさない』ための意識ある行動を再度、徹底していく」とし、「感染予防をしていても、誰もが感染する可能性がある。感染者やその家族、医療従事者などへの差別や偏見を持たないように」と呼びかけた。

記者会見する土屋市長
市庁舎に、コロナ感染者発生の張り紙をする市職員

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