上田西高が生徒会役員選挙行う感染対策でオンライン演説会も上田市選管から投票箱など借用

信州民報

上田市下塩尻の上田西高等学校(水野一成理事長、中山長年校長、生徒838人)は、実際の選挙に近づけた生徒会役員選挙を実施。5日は感染症対策としてオンラインを活用した立会演説会を行い、同日投開票もした。


この日は、中山校長が「投票は民主主義の根幹。生徒の皆さんはよく考え、責任をもって投票して」とあいさつし、立会演説会を開始。立会演説会の様子は映像のライブ配信で各教室に届け、候補者らは会長候補、副会長候補、役員候補の順にビデオカメラの前で立会演説を行った。


「コロナに負けない、活気あふれる日常が思い出になる学校にする」「生徒全員が主役になれる、笑顔あふれる西高を精いっぱいつくり上げる」など、それぞれ自信をもって自分の公約を掲げ、立候補の動機や生徒会活動への思いなどを伝えた。


またこの日は上田市選挙管理委員会から借用した、本物の記載台や投票箱も設置した投票所を学年ごとに3カ所設置。全校生徒がクラスごとに投票を実施し、生徒らは「社会に出て実際の投票をするとき、役に立ってよいと思う」などと話して投票していた。


今回の生徒会役員選挙では立会演説会のみでなく、投票所の入場券や投票用紙も実際の選挙時のものに近づけ、候補者の選挙ポスターも掲示。政見放送を休み時間中に放映し、各候補が工夫を凝らして政策を訴えるなど実際の選挙に近い形で行い、生徒らは選挙を実践的に経験していた。


同校・森下暁教諭は「主権者教育が一番。本校では模擬投票も国政選挙のたびに行っているが、生徒会役員選挙でも投票行動に対しての認識を生徒全員に身につけてもらいたい」と話した。

▲実際の投票箱なども使って投票
▲各教室で立会演説の様子をライブ配信する


 

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