日本遺産「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』~龍と生きるまち信州上田・塩田平~」(令和2年6月認定)を通じた地域活性化に取り組む、上田市日本遺産推進協議会は日本遺産ガイド養成講座を企画。1~2月にかけ、4回シリーズで実施中だ。
情報発信や観光振興を目的に文化財やストーリーを解説できる人材を育成するもので、同講座には市内で活動するボランティアガイド団体などから14人が参加。日本遺産や日本遺産ガイド、認定された日本遺産のストーリー、構成文化財などを学んでいる。
講師は、文化庁「日本遺産国際フォーラム」パネリストでクラブツーリズム㈱テーマ旅行部顧問の黒田尚嗣さん、ガイドスキルのエキスパートでツーリストエキスパーツ㈱の高田奈々子さん、長野県地理学会顧問の佐々木清司さんと同学会会長で長野大学教授の市川正夫さん。
3回目の9日は実地研修を行い、ストーリーの構成文化財で『レイライン』(夏至の朝、太陽が日の出の際に地上につくる光の線)をつなぐ、「信濃国分寺」「生島足島神社」「別所温泉」をバスで回り、ガイド手法を学んだ。
「大日如来・太陽」を安置する信濃国分寺、「国土・大地」を御神体とする生島足島神社、山のふもとにある「信州最古の温泉」といわれる別所温泉は、一本の直線状に配置される。講師の佐々木さん、市川さん、そして信濃国分寺の塩入法道住職が歴史・文化財を説明し、「なぜこの地にあるのか」「庶民との関わり」などを解説。ガイドのポイントを伝えた。
ボランティアガイドとして普段から研さんを積んでいる参加者らは、さらに理解を深めようと質問をするなど熱心に学んでいた。


