県は16日、新型コロナウイルスの感染が拡大している3市(上田市、諏訪市、茅野市)の感染警戒レベルを「5」(特別警報Ⅱ)に引き上げると発表した。
それを受けて上田市は同日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催。終了後、市役所で土屋陽一市長が記者会見を開いた。感染対策強化期間は特別警報Ⅱの発出期間中で29日(水)までとし、期間中の感染対策について伝えた。
市長は「改めて感染対策を強化し、取り組みを進めていく」とし、市民への協力を呼びかける。具体的に、市内で感染を広げないための取り組みは、期間中の会議やイベントは可能な限り中止か延期を検討。普段会わない人との会食は控え、5人以上の会食は感染対策の徹底が困難な場合は控えるなどを挙げた。
対応として、市有施設や市主催イベントは、高齢者福祉センター・真田老人福祉センターは休館。その他の市有施設は感染対策をし、運営を継続。日帰り温泉施設(5施設)の閉館時間は一律、午後8時までとする。
教育施設では、小中学校は感染リスクの高い学習活動・安全な実施が困難と判断する学校行事は中止か延期。中学校の部活動は1日の活動時間を1時間程度に短縮する。大会は短縮か延期、中止を検討。原則、練習試合や合同練習は行わない。学校の体育館、校庭とも貸し出しは中止。図書館は館内滞在時間を30分以内とし、学習室の利用を休止するなど一部サービスを制限する。
ワクチン接種は、10月末までに12歳以上8割の人への接種が終わるよう体制を整えて接種を行うとし、15日までに12歳以上の対象者全員に予約可能通知の発送を完了した。感染拡大が懸念される若い世代へのワクチン接種推進では、休日や夜間に臨時に集団会場を開設し、接種しやすい環境を整える。
予定する臨時集団接種は、上田市と上小地域の市町村・坂城町在住の30代以下で接種を希望する人で初めて接種する人が対象。各枠約250人(計2000人)で、会場は上田東急REIホテル。1回目が9月30日、10月2日、3日、8日、9日。2回目が10月21日、23日、24日、29日、31日、で土・日曜と夜間も計画しているとする。
市長は「ワクチン接種の機会を増やし、接種の加速化を図るため、臨時集団接種会場を増設した」とした。