上田市日本遺産『レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち信州上田・塩田平~』の認定から1周年の19日、同記念事業と別所線開業100周年記念で取り組んだ、「ラッピング電車・バス」の出発式が上田電鉄別所線下之郷駅で開かれた。
ラッピング車両事業は市日本遺産推進協議会、上田電鉄、上田バスが文化庁の補助金を活用し、別所線車両(1編成2車両)と信州上田レイライン線車両(中型1台)に、日本遺産上田市オリジナルロゴマークの色合いを活かした、デザインのラッピングを施したもの=本紙既報=。
この日は電車とバスを並べ、関係者が午前10時から式典を挙行。地元の応援者や鉄道・バスのファンも訪れ、日本遺産1周年とラッピング車両完成・出発を祝った。
市は「日本遺産を活かした観光振興の一つの取り組みとして、交通事業者から車両ラッピングが提案され、今年度の事業とした」と経過報告。市日本遺産推進協会長を務める、土屋陽一市長は「日本遺産認定1周年、別所線橋梁復活・開業100周年と慶事が重なった。日本遺産を多くの人に知ってもらい、楽しんでいただくことで地域を盛り上げていきたい」とあいさつした。
上田電鉄の山本修社長は復旧・100周年の感謝の言葉を述べ、「日本遺産を認知していただく活動に一緒に取り組み、一層地域に密着した形で前進していく」と話す。また上田バスの白井正博社長は「『信州の鎌倉シャトルバス』を『信州上田レイライン線』とし、市の観光、別所線の利用促進に貢献していく。素晴らしいラッピングとなり、一層良い路線となるよう努力していく」と伝えた。
テープカットは、別所温泉駅に設置されたストリートピアノでこの日特別ライブを行う、ハラミちゃん=関連記事1面掲載=も参加。またハラミちゃんからは、運転士の木内篤さん(電車)と高桑誠さん(バス)に花束が贈られた。その後はラッピングバスの試乗会が行われ、関係者らを乗せて特別ライブが行われる別所温泉駅に向け、下之郷駅を出発。バス内では、バスガイドが日本遺産の見どころを案内した。
なお別所線ラッピング車両は20日から運行を開始(1日10往復程度)し、ラッピングバスは19日から運行を開始した(1日5往復)。


