案山子で塩田平を盛り上げよう―と、上田東ロータリークラブ(RC)は11日、上田電鉄別所線の上田駅―別所温泉駅沿線12駅に135体の案山子を設置。3月から取り組み、この日は参加団体が作った様々なデザインの案山子が秋の景色の中に並んだ。
上田電鉄別所線をさらに応援しようと企画した案山子づくりには、地元のボーイスカウトやガールスカウト、学童保育所、さくら国際高校、長大、上田女短、うえだミックスポーツクラブ、宅老所、塩田まちづくり協議会、リバーサイド土屋貴子チームなど計25団体が参加している。
上田駅前で行った出発式には、参加者が手作りの案山子を手に集合。上田東RCの蓑輪佳明会長は感謝の言葉を述べた後、「別所線に設置することで多くの人に見てもらい、塩田平に来てもらえるようにしたい」と伝える。その後は電車で、それぞれ担当の駅へと移動した。
寺下駅には、「水戸黄門」と「助さん・格さん」を表現した案山子などを協力して設置。案山子を目にしたドライバーや通行人らは、興味深そうにじっくり見ていた。また八木沢駅には「映画『兄消える』」や「真田幸村と十勇士」が設置され、にぎやかな雰囲気をかもし出している。なお各駅の案山子は10月末まで楽しめるという。
今回の案山子づくりでは飯田きみ子さんが指導し、コロナ禍のなか「案山子の作り方DVD」を作って配布。また上田東RCメンバーが出向いて、一緒に案山子づくりに取り組む場面も=本紙既報=。飯田さんは「塩田平の田んぼへの案山子の設置に感謝する」と語った。