サントミューゼ・上田市立美術館で企画展「巨匠たちの10代」3月21日まで開催モネ、ムンク、ピカソ、青木繁ら106作品 

信州民報

上田市のサントミューゼ内・市立美術館(山嵜敦子館長)で現在、企画展「巨匠たちの10代~世界の巨匠たちが子どもだったころ~」が開催中だ。3月21日(月・祝)まで。同展実行委、市、市教委の主催。


同展は、上田市ゆかりの芸術家・山本鼎の出身地でもある、愛知県岡崎市の「おかざき世界子ども美術博物館」のコレクションを展示する企画展。同館が収集・所蔵するモネ、ムンク、ピカソ、ロートレック、ラウル・デュフィといった海外の巨匠や青木繁、岸田劉生、平山郁夫、池田満寿夫など日本の巨匠の作品などを期間中、計106点(展示替えあり)展示する。


展示は3部構成で、第1部「世界の巨匠たちが子どもだったころ」では、印象派の巨匠クロード・モネの17歳当時の鉛筆画や、『叫び』で有名なエドヴァルド・ムンクの18歳当時の油絵、日本美術に影響を受けてポスター芸術を確立したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの17歳の作品など、期間中に計31作品を紹介。


第2部「日本の巨匠たちが子どもだったころ」では、高村光太郎など日本の著名画家40人の作品57点を紹介する。また第3部「今、活躍している有名人たちが子どもだったころ」では、詩人の谷川俊太郎や元プロテニス選手の松岡修造など。画家だけでなく、幅広い分野で活躍している現役著名人7人の子ども時代の作品と、子どもたちへの直筆応援メッセージを展示している。


同展開催に先駆け10日には、関係者出席のもと同美術館でオープニングセレモニー・内覧会を開催。おかざき世界子ども美術博物館・稲垣満春副館長は「有名になった人たちが、子どものころに描いた作品を集めるのは全国的に珍しい」とし、「特に子どもたちに作品を観ていただければ」とあいさつ。主催者を代表し、土屋陽一市長は「子どもたちの感性を磨くことにもつながる」と、期待を伝えた。

本展では楽しみながら学び、巨匠たちへの理解を深めるツールとして、タブレット端末の仕掛けも用意。タブレット端末をかざすことで、展示作品の作家が巨匠となってからの作品が、ARとして画面に表示されるアプリ(エプソンアヴァシス㈱の技術協力)も準備(タブレット貸し出し)した。


また会期中には、ギャラリートーク「巨匠たちの10代を知る」が3月5日(土)午後1時30分~、同館企画展示室で開催。講師は、おかざき世界子ども美術博物館・稲垣副館長。要事前申し込み(詳細は同美術館HPに記載)で、定員15人程度。観覧料が必要。

▲オープニングセレモニーであいさつする稲垣副館長
▲タブレットで楽しみながら、巨匠に親しむ仕掛けも用意した
 


 

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