上田市は1日、市役所本庁舎大会議室で臨時市長記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症上田市強化対策期間の延長について説明した。
県が全県に発令した「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」を12日(日)まで期間延長し、「命と暮らしを救う集中対策期間」として発令したことを受け、市は1日までとしていた「上田市感染対策強化期間」を12日まで延長。「上田市民総力による感染拡大防止強化期間」として、感染対策を強化するとした。
市民へはウイルスを地域に持ち込まない、市内で感染を広げない、安心・安全で活力ある上田市を取り戻すための取り組みを呼びかけるとともに、市では同期間中(感染状況により延長の場合あり)、これまでの対応に加えて次の取り組みを行う。
▽市役所庁舎や各地域自治センターは十分な感染対策を講じたうえで業務を継続。その他の市有施設は県有施設に準じて、3日から原則休止。ただし日常生活に必要なサービスを提供している日帰り温泉施設、農産物直売所、文化施設、スポーツ施設(予約済みで日程変更不可の場合のみ)は十分な感染対策を講じた上で利用可。▽市主催のイベント・行事は原則中止または延期。貸館事業は主催者に延期や中止を依頼し、延期・中止しない場合は再度ガイドラインの徹底を依頼。▽中学校の部活動は原則実施しない。▽公民館は貸館業務を中止(窓口での予約のみ対応)。▽上田市立博物館(上田城櫓を含む)、信濃国分寺資料館、丸子郷土博物館、旧宣教師館、信州上田ふるさと先人館は休館。▽プールを含む体育施設は日程変更不可の競技大会・催物を除き原則、休館・休止。▽子育て支援センター・子育てひろばは施設利用を休止。ただし電話による子育て相談は各センターで受け付ける。▽酒類の提供を行う飲食店施設の使用制限・停止(休業・営業時間短縮)の協力要請は8日(水)まで期間延長する。
土屋陽一市長は「デルタ株が広がり若者や家庭内感染など、感染拡大の新たな形により予断を許さない状況」と上田圏域の感染状況について説明し、「市民のみな様には長引く感染対策への負担など多くの『我慢』をいただいているが、市民の総力を結集してこの難局を乗り越えていきたい」と、協力を呼びかけた。