東御市教委青少年教育係が行う「夏休み工作教室」は5日、市立田中小学校の児童クラブと同和小学校の児童クラブで最終日の教室を開催した。
夏休み工作教室は、夏休み中に市内の各児童館、児童クラブを利用する子どもらを対象に毎年、実施しているもの。例年、工作内容を変えるなどして、頭や手を使いながら遊ぶ機会を提供している。
今年は昨年できなかったペットボトル飛行機の工作を実施。同教室最終日のこの日は、新型コロナの感染拡大状況から教室の時間短縮を行い、ペットボトル飛行機の代わりに各種科学実験をした。
田中小児童クラブが対象の教室では、同校1~6年生約40人が参加。講師の一人、同係の小菅毅さん(気象予報士)は「子どもたちがこうやって遊ぶ時間は激減している」と話し、子どもらが頭を使いながら体験し、楽しめる大気圧や気流を使った実験を実施した。
大気圧で空き缶を潰す実験は、空き缶の中に入れた水を熱して蒸発させ、その後に急激に冷やすことで缶内部にたまった水蒸気が収縮し、缶の内外の圧力バランスが崩れて潰れるもの。普段は意識することのない大気圧を実感できる実験だ。
また段ボール箱に丸い穴を開けた「空気砲」の実験では、煙を充満させた段ボールの側面を叩いてリング状の煙を飛ばす。講師らが見本を見せると「すごい!」と、何度も煙を飛ばす子どもたち。きれいな輪の形になって飛んでいく煙を、目を輝かせて見つめていた。
さらにブロアー(送風機)で気流を起こし、ペットボトルやお椀を宙に浮かせる実験では「やってみたい人」との呼びかけに大勢が応え、長い行列を作って順番に挑戦。楽しみながら、科学に親しむ時間となった。


