活発化した前線が列島沿いに停滞した影響による記録的な大雨で、西日本を中心に土砂崩れや泥流などによる被害が発生している。長野県内でも先週から断続的に雨が降り続き、上小地方では9、10日、一時激しい雨に見舞われた。
上田市では旧市内で床下浸水家屋が数軒発生、武石巣栗地籍では河川の氾濫に備えて住宅前に土のうを積んで対処した。また土砂災害警戒情報が9、10の2日間とも発令されたが短時間で解除され、避難準備勧告などはなかった。降水量は5日が62.0㍉、9日が40.5㍉だが、1時間の最大降水量は5日が17.0㍉、9日は34.0㍉だった。
東御市では10日に床上浸水2件、床下浸水4件が発生。祢津地区の一部道路の水路があふれ、一時通行止めとなった。現在は復旧している。土砂災害警戒情報は10日午後6時7分に発令され、午後11時25分解除された。降水量は5日が55.0㍉、10日は57.0㍉を観測。1時間の降水量は5日が15.0㍉、10日は48.5㍉だった。
長和町では10日午後11時6分に、入大門の一部区域(3世帯13人)に避難勧告が出され、11日8時30分に解除されている。床上・床下浸水の被害はない。入大門地籍の国道152号線が冠水のため、10日午後8時過ぎから一部区間が片側通行となっている。復旧の目途は立っていない。
青木村では大きな被害は確認されておらず、先週、修那羅峠にあった倒木について現在は撤去されている。坂城町は9日に町職員は退庁時間後も待機して災害に備えたが、床上・床下浸水はじめ大きな被害は確認されていない。
[信州民報:2018年7月12日(木)]
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