青木村は23日、村民の生活路線を守り路線維持を応援するとして、新型コロナ感染症のため経営がひっ迫している千曲バス㈱(本社佐久市)に、コロナ対策支援金100万円を贈った。昨年度300万円に続いて2回目。
上田駅と同村を結ぶ千曲バス青木線は、上田市の運賃低減バス事業により運賃は現在、上限300円。平日23便、土・日曜と休日12便が運行されている。年間乗客数はコロナ禍以前は約20万人強で推移していたが、令和2年度は14万7900人となっている。
村役場で行われた贈呈式で、北村政夫村長は「村は特殊出生率2・08%、高齢化率39%。買い物や高等教育などでバスを利用して上田市に行く村民も多く、青木線は生命線」とし、「千曲バスに期待するところも大きい。今後も引き続いて、青木線の定時運行にご尽力を」と話し、同社小宮山満明・取締役統括本部長に目録を贈呈した。
小宮山本部長は「大正15年の創業以来、幾多の困難を経てきたが異常気象やコロナで運休拡大、貸切・高速バスの利用減で事業の継続も危うい」として、支援に感謝。さらに「コロナを感染させないというガイドラインに則り、公共交通の責任を認識して地域の発展に努める」と礼を述べた。