上田建設事務所が管内28カ所の緊急点検土砂災害の恐れある盛土箇所で…7月の土石流災害で全国一斉実施23日まで

信州民報

県上田建設事務所は現在、管内(上田市、東御市、長和町、青木村)の〝土砂災害の恐れのある地区にある盛土箇所〟の緊急点検を実施中だ。


7月の静岡県熱海市で発生した土石流災害を受け、全国一斉に実施するもの。管内市町村と連携し、土砂災害警戒区域内で盛土の流出により土石流発生の危険性のある箇所を抽出し、「盛土の亀裂」や「湧水及び側溝・水路の破損状況」などを目視点検する。なお先日の大雨では、大量の土砂流出は見られていない。


 19日、上田市上田原地区点検には上田建設事務所職員2人、砂防ボランティア、市土木課職員2人の5人が参加。昭和40年代と令和2年度のデータを見比べ、土砂災害警戒区域内で、造成などで5㍍以上の高低の変化など大きな地形改編の起きている箇所を見て回った。


点検地域は宅地造成された傾斜地で、住宅地域では用水路となっている沢は上流では昔のまま。建設事務所職員は「造成の盛土以外、大きな盛土がなく点検の該当なし」と。またもう一カ所では「土石流が発生してもおかしくない地形だが、大規模盛土はない」とした。


点検は18日の上田市川西地区3カ所から始まり、19日は12カ所(上田市上田原地区3、同真田地区6、青木村2、東御市1)、20日は8カ所(上田市丸子地区5、長和町3)、23日は5カ所(上田市内4、同真田地区1)の計28カ所行う。

▲昔のままの沢を点検する
▲ 盛土を点検する県・市職員ら


 


 

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