県上田建設事務所はこのほど、上田市の丸子修学館高校で工業分野を選択している生徒らを対象に、市内東内の内村橋の工事見学会を実施した。
内村橋は、令和元年10月の東日本台風に伴う内村川の洪水によって河床が低下し、橋脚が20㌢㍍沈下。また橋の脇に付いていた歩道橋も落橋する被害を受け、全面通行止めとなった。新橋梁の架け替え工事は昨秋から始まり、橋梁下部はほぼ工事を終了。現在、上部の工事が進められている。
この日は同校で土木・建築を学ぶ2年生24人、3年生13人の計37人が参加。下部工の㈱栗木組(市内長瀬)と上部工のトライアン㈱(長野市)の担当者が、図を示しながら工事の概要や大まかな施工方法などを説明し、代表の生徒らが鉄筋むき出しの橋の上を歩いて工事の様子を確かめた。
建築を専攻する、3年生の内山玲花さんと北村優花さんは「鉄筋の交差するところに一つひとつ細かく針金を巻いていて大変な作業」と驚き、「目指しているのは公務員の土木課なので、すごく参考になる」と口を揃えた。
内村橋は、丸子中心街と鹿教湯を結ぶ県道荻窪丸子線の重要路線。これまで長さ43㍍、幅9.5㍍(車道7.5㍍、歩道2.0㍍)、上流側にあった歩道橋幅4.5㍍の2橋は、長さ43㍍、幅13.3㍍(車道7.5㍍、両側歩道2㍍×2)の歩道橋一体型に新たに架け替えられる。上田建設事務所では「本年11月中には供用開始したい」としている。



