上田交通安全協会(宮澤郁夫会長)は6月30日、管内の公立・私立保育園・幼稚園(認定子ども園、小規模保育園を含む)全48園に、お散歩用の「メッシュ蛍光ベスト」を贈呈。この日は48園を代表し、上田市豊殿保育園(三澤邦子園長、園児58人)に宮澤会長らが訪問し、メッシュ蛍光ベストの贈呈式を行った。
メッシュ蛍光ベストは目立つ黄色の蛍光色で、「上田交通安全協会」の文字入り反射材も付いている。散歩する園児の前後2人の引率者が着用することで、車のドライバーらへの啓発効果も高い。
この日、同ベストを三澤園長に手渡した宮澤会長は「散歩中の園児を守るため、引率の先生方に着用してもらい交通事故を無くしていきたい。ドライバーに思いやり運転をしてもらい、1件でも交通事故を無くしたいという思いを込めて贈呈する」とし、「『止まる』『見る』『目立つ』を実践し、ともに交通事故から園児を守りましょう」と呼びかけた。
三澤園長は、令和元年5月8日に滋賀県大津市で発生した「お散歩園児交通死亡事故」について触れ、「事故を受けて上田市でも、より一層散歩コースの点検や引率体制の強化など、安全対策を進めてきた。ベストを着用することで、ドライバーの皆さんに園児の散歩の発見を促し、交通事故防止になることを願っている」と、感謝を伝える。
また同園ではこれまで、散歩では引率者のリュックサックに黄色い横断旗をさして歩いていたといい、「この色はとても目立つ。これからはより園児を守れると思う」とし、「これからも園児の命を守り、悲惨な事故が起きないように交通安全に留意していく」と語った。
なお今回贈呈したのは各園に2着ずつの計96着で、7月中に各園に配布される予定。同安協ではこれまで、管内保育園などへの「横断旗付ホイッスル停止棒」の配布も行っており、管内小学生に対しては例年、新入学児童へ交通安全資材を配布。子どもたちの交通事故防止に取り組んでいる。