上田市の小柳産業「出前授業」が好評長和町立長門小4年が丸子工場を見学 

信州民報

子どもたちへの環境教育を続ける、上田市の小柳産業㈱(本社・材木町)のリサイクルセンター丸子工場(東内)を6月29日、長和町立長門小学校4年生27人が見学に訪れた。


小学4年の社会に「ごみの学習」があることから、小柳産業は出前授業や環境講演会を行い『資源物のゆくえ』を伝え、工場見学も受け入れる。丸子工場は上田市と長和町の「プラごみ」「不燃ごみ」「資源ごみ」を受け入れて分別・処理を行っており、見学では同社の環境教育インストラクター・香遠英俊さんが工場内を案内し、処理法などを説明した。


この日、児童はプラごみ、木くず、ペットボトル、発砲スチロール、廃プラ類、ガラスなど、紙類、大きな鉄ごみ、缶類などの処理の様子を一つひとつ見学。子どもたちは大量のごみや機械でごみを圧縮してまとめる様子などに驚き、メモを取りながら熱心に見て回った。


大量に集められたプラごみは袋を破いて、手作業で違反ごみを分別していることを知った児童ら。またペットボトルはキャップ・ラベルを取り除いたものと、付いたまま集められたものを分けて処理していることを見て、「きちんと分けなくてはいけない」と理解を深めた。また発砲スチロールは溶かして固め、ペットボトル・缶・紙などは四角に圧縮し、ドラム缶などの大きな金属類を重機でつぶす様子を見学し、その技術に「すごい」と声をあげる。


実際に目にしたことで、ごみへの関心を高めた児童らは次々と感想や質問を話す。香遠さんは「混ざってしまったごみを分けるのは、大変だということがわかったと思う。分別をお願いします」と伝え、「ここは中間処理をしている。分別してまとめたものを、次の処理場へ渡します」とし、「資源ごみのゆくえについて、もっと詳しく学びましょう」と話した。


なお同社の出前授業は大変好評で、昨年度は上田市内の半数の小学校で行い、今年度もすでに多くの学校で実施している。

▲集められたペットボトルの処理を見学する
▲積み上げられた缶の山を見学し、メモを取る児童ら

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