上田信用金庫は「新型コロナウイルス感染症に、最前線で立ち向かっている医療従事者へ感謝を込めて」と、感染症指定医療機関への寄付を目的に取り組んだ、寄付型・地域応援定期預金「笑顔」の募集金額が確定したことから、東信地域の指定医療機関である信州上田医療センターと佐久総合病院へ寄付を行った。
上田市緑が丘の信州上田医療センターへは18日、両角辰紀常務理事、坂口竜一執行役員、宮島博仁地域活性化チーム業務部副部長が訪問し、藤森実院長へ目録を贈呈。両角常務理事は「『笑顔』と名付けた定期預金は新型コロナで大変な中、最前線で地域住民を支えている指定医療機関へ寄付させていただくという趣旨の商品で、SDGsの一環として取り組み、多くの企業・個人の方に賛同いただいた」とし、「本日は賛同者のみな様の気持ちと共に、医療従事者のみな様に敬意と感謝の意を表し、寄贈させていただく」と伝える。
これに対し、藤森院長は「当センターは昨年2月のダイアモンドプリンセス号の受け入れから始まり、1年半近く入院だけで150人を超える患者さんを診てきた」とし、「今後は感染力の強いインド型が入ってくるのではないか等、まだまだ予断を許さない状況が続いている。その中でこのような励ましをいただき、職員の士気が上がると思う」と、お礼を述べた。
寄付贈呈式には事務部長、看護師長も参加。「寄付金は新型コロナ対策に係る資機材など、有意義に活用したい」とし、具体的には「医療従事者のトイレ・手洗いを自動水栓にする工事の一部に充てたい」とする。
寄付型・地域応援定期預金「笑顔」は、定期預金総額の0.05%相当額(最大100万円)を寄付金とするもの。趣旨賛同者へは、店頭表示金利の10倍で定期預金として預かる商品。今年2月22日~5月31日を募集期間とし、契約金額は16億2200万円に達し、両医療機関へは50万円ずつ寄付した。なお佐久総合病院へは17日に贈呈している。

