寄りそう気持ち 地域のつながりを大切に―と、上田市の特定医療法人丸山会(丸山和敏理事長)は12日、シトラスリボンコンサート「TSUNAMIヴァイオリンと二胡の響」を丸子中央病院1階エントランスホールで開いた。会場にシトラスリボン寄付団体のNPO法人・健康サポートまごの手と、丸子女性団体連絡協議会を招待しての開催だ。
同病院は、新型コロナウイルスをめぐる誹謗中傷や偏見のない社会を目指す、シトラスリボンプロジェクト活動に賛同。NPOや地域団体から今までに、1000個以上のシトラスリボンを寄付してもらい、全職員が着用している。
今回のコンサートは、同プロジェクト活動に賛同した中澤宗幸さん・中澤きみ子さん夫妻の協力で実現。東日本大震災の流木で作られた「TSUNAMIヴァイオリン」、二胡、ピアノで招待演奏を行った。TSUNAMIヴァイオリンは被災地で集めた楓や松、陸前高田の「奇跡の一本松」の木片を用いて製作したもの。今に至るまで、世界中のヴァイオリニストが音色を繋いでいる。
この日は、きみ子さんが『ツィゴイネルワイゼン』や『埴生の宿』などをヴァイオリン演奏。武楽群さんが『見上げてごらん夜の星を』や『故郷』を二胡演奏。招待された観客は「心が癒された」「いい時間を過ごした」などと、感想を話していた。
なおNPO法人・健康サポートまごの手はこの日、新たに200個のシトラスリボンを同病院へ寄付した。