上田商工会議所・工業部会はこのほど、「うえだ ひと・もの興しの紡ぎ手」表彰受賞者を決定。18日は新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえ、参加者を制限して同所5階ホールで表彰式を行った。
表彰は同部会員事業所で、ものづくり技能・技術を尊重する機運をつくることや従業員のモチベーション向上を目的とし、経営に貢献度の高い人(グループ)を表彰するもの。今年で6回目だ。
例年は「技術・技能部門」「社風づくり・風土改善・モチベーションアップ運営部門」などの部門で表彰しているが、今年度は「アフターコロナ」「ウィズコロナ」の時代に向け、同商工会議所工業部会員の企業による創意工夫を幅広い業種・地域に向けて発信していくことを目的に、「コロナ対応部門」のみ募集を実施。11件(11社)の取り組みを表彰し、その中で地域への貢献が大きいと判断された取り組み3件を特別賞とした。
表彰式で主催者は「これからの時代に向けた活動の参考・ヒントになる取り組みを実施の企業を表彰した」とし、「活動内容を上田の地から発信し、地域企業をはじめ県・全国企業の参考としていただけることを期待している」とあいさつ。
その後、上田商議所・栁澤憲一郎会頭が表彰式に参加した、特別賞受賞者3者に表彰状などを授与。受賞者を代表し、コムパックシステム・里見悠生さんはダンボールベッドや飛沫感染防止デスクパーテーション開発など、コロナ禍での取組みを振り返り「今後も軽くて丈夫で、環境にも優しい段ボールという素材を活用し、地域のみな様の役に立てるような製品作りに取り組みたい」と語った。受賞者、テーマは次の通り(敬称略)。
▽㈲合葉製作所・社員一同「台風被災・コロナ不況の中で新たな試み」
▽(一財)浅間リサーチエクステンションセンター・ARECコーディネータグループ「コロナ感染対策として主催セミナー等をオンライン形式に即座に変更」
▽エースマシナリ㈱・業務部門「コロナ対策の為の空間清浄器~Raiden~導入と販売」
▽笠原工業㈱・電子部開発グループ「空間除菌・脱臭用オゾン発生器の開発」
▽シナノケンシ㈱・総務本部「総務本部(総務・人事・施設)のCOVID‐19緊急対応」
▽㈲春原工業所・矢島淳平「感染防止対策整備で社員の安心、感染予防意識の向上」
▽㈱堀内電機製作所・新商品開発プロジェクト「接触感染防止のためのアイテム創出」
▽㈱三葉製作所・酒井晃宏「中国向け輸出機械のWEBによる立会試験実施」。
【特別賞】
▽コムパックシステム㈱・里見悠生「災害時用ダンボールベッド・間仕切りと飛沫対策用のOPの開発」
▽城下工業㈱・テレワークプロジェクトチーム「コロナ禍、新たな働き方に対して当社がご提供できること…」
▽㈲新工・小林貴恵「創立50周年にあたり、上田地域において消毒液の製造・贈呈手配」。