上田市議会3月定例会は7日に開会し、市は条例案6件、予算案17件、事件決議案5件の計28議案を提案した。
提案説明で土屋陽一市長は、市職員の新型コロナウイルス感染症の感染が複数報告されていることについて、「職員に対しては改めて感染防止対策を徹底させるとともに、身近な人に感染の疑いや体調に違和感のある場合には必ず出勤を控えるよう指示しており、今後も来庁される市民の安全・安心を最優先に業務を遂行していく」と説明。さらにオミクロン株を含む新型コロナウイルス感染症の感染拡大による経済への影響については、「市民生活の安定と地域経済の回復を確かなものとしていくため、国や県の動向を注視しながら経済対策について遅滞なく適切な対応を図る」とした。
資源循環型施設建設関連で生ごみを堆肥化する有機物リサイクル施設の整備については、「陣場地区有機物リサイクル施設調整会議を設け、施設整備に関して計画段階から対話を重ねてきた。現在、候補地周辺の環境現況調査を行っているところで、調査状況や結果などを地域の皆さんと共有し、施設整備に向けて理解をいただきながら、ていねいに計画を進める」とした。
上下水道事業については、「安全・安心、持続可能な水道事業を目指し、水道事業の広域化・広域連携について具体的な研究に取り組む」とし、「下水道事業では南部終末処理場の臭気対策として、令和2年度から着手した汚泥処理棟改築工事は機械設備を含め、令和4年度完成に向けて進めている」とした。
公立大学法人長野大学の学部学科再編については、「令和7年の理工系学部開設と、既存2学部の統合・再編を目標に取り組んでいる。現段階の再編後の学部構成は、企業情報学部と環境ツーリズム学部の統合による『(仮称)社会経営学部』、理工系学部として情報デザイン系と生物環境系からなる『(仮称)環境情報学部』、及び既存の『社会福祉学部』を合わせた3学部を基本とし、教育研究内容、学生定員や教員確保などの具体化に向けて協議・検討を進めている」と説明した。