【上田市内】2月に上田出身「赤松小三郎」の演劇 NPO法人「劇空間夢幻工房」が公演 制作発表会で出演者が生演奏とダンス 

信州民報

上田出身の幕末の洋式兵学者で、議会政治を提唱した「赤松小三郎」が題材の演劇『維新の彗星~信州偉人赤松小三郎』制作発表会は26日、上田市の上田温泉ホテル祥園で行われた。

長野市のNPO法人劇空間夢幻工房が第16回劇団本公演として、県内3会場(上田市、飯山市、長野市)を巡回して行う。江宮隆之著『龍馬の影 悲劇の志士・赤松小三郎』を原作とし、劇空間夢幻工房の青木由里代表が脚本・演出を手掛ける。

青木さんは「赤松小三郎は議会制民主主義を記載した建白書を、坂本龍馬よりも先に幕府や薩摩藩に提出したにもかかわらず、その存在を知る人は少ない。小三郎を多くの人に知ってもらうとともに、小三郎の生き方を伝えたい。政治の大切さを痛感している今、特に若い人に見てもらいたい」と、企画趣旨を述べる。

さらに内容に触れ、「上田市出身の大学生3人が帰省し、『小三郎遺髪の墓』がある月窓寺で出会い、幕末にタイムスリップして小三郎の人生を体験する。現代の若者は小三郎の志を受け継ぐことが出来るのか…」と、あらすじを伝え、「ヴァイオリンの生演奏と役者が一人何役もこなす奇想天外な舞台をお届けする」とした。

出演者は同劇団員の他、長野市、上田市、松本市で活躍する俳優やアーティストで、上田公演には「信州上田おもてなし武将隊」の真田幸村公・水嶋義人さんも出演し、小三郎の兄と佐久間象山などを演じる。

制作発表会では、出演者とヴァイオリニスト・牧美花さんがオープニングダンスを披露し、公演の魅力を伝えた。なお今回は上田市の赤松小三郎顕彰会と市立博物館が協力。この日は同顕彰会の林和男会長らメンバーが出席し、「赤松小三郎の偉業を伝える機会で、公演に期待を寄せている」と述べた。

なお上田公演は会場がサントミューゼ小ホール、日程は2月27日(土)午後5時~と28日(日)午後2時~の2回。チケットは前売り一般2000円、高校生以下1000円(なお当日券は共に500円増し)。チケットぴあ、上田温泉ホテル祥園、サントミューゼなどで販売する。

▲制作発表会でオープニングダンスを披露
▲あいさつする水嶋義人さん(信州上田おもてなし武将隊)

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