上田市長瀬の信州銘醸㈱(滝澤恭次社長)の純米吟醸酒「瀧澤」が9日までに、フランスで開催された世界基準の国際酒品評会「ボルドー酒チャレンジ」で『金賞』を受賞したことがわかった。
同チャレンジは、日本酒の発展に寄与するために―と、イギリスで誕生した酒ソムリエ協会が世界各国で開催している品評会。とくに今回は、著名なワイン産地・ボルドーで行われたことから注目を集めた。世界の業界をリードする酒ソムリエらによっての評価は品質の証で、海外での評価は高い。
酒部門には、日本各地と海外から計232銘柄がエントリーした。同社は初出品で初受賞だ。突然の金賞の知らせを受け、滝澤社長は「美食国といわれているフランスで、現地の多数の審査員が選んでくれた」と喜び、「フランスにも同社の酒は輸出されている。これにより、たくさんの海外の人が日本酒を手に取ってくれればうれしい」と話す。
純米吟醸酒「瀧澤」は、水は超軟水の長和町の黒耀水、酒米はひとごこち、度数は16度。酒ソムリエ審査員は「瀧澤はバナナやマンゴのようなフルーツ系の香りがし、クリーム煮などの料理やデザートにも合う」と評価している。1.8㍑3350円、720㍉㍑1650円(いずれも税込み)。

