上田市のASPINA(シナノケンシ㈱、金子元昭社長)は、サーバー冷却ユニットなど省スペースが求められる業務用液冷機器分野に向け、「高性能薄型・遠心式キャンドポンプ」を開発した。
現在、5G普及にともないCPUなどの熱処理が課題となっているなか、同社はサーバー冷却ユニットや冷却水循環装置だけでなく、耐久性・小型化が求められる業務用食洗器など、様々な設備に活用できる小型・軽量・高出力の新製品を開発。
同ポンプは、高さ93・6㍉、幅103・7㍉、奥行159・3㍉で、重量は2・2㌔㌘。吸い込み口の向きや基盤の位置など構造面を工夫し、これまでに無い薄さを実現した。ポンプ市場では、同出力帯のものに対して体積約50㌫減のコンパクト設計で、組み込まれる機器の省スペース・軽量化に寄与する。
またポンプ本体に駆動回路を内蔵し、簡単に流量制御を行えるほか、シールレスで液漏れの心配も無く、形状変更など客の要望に応じたカスタマイズにも対応する。
なお同ポンプは8日(火)~18日(金)に、(一社)日本能率協会がオンライン開催する、「TECHNO‐FRONTIER テクノフロンティア バーチャル展示会」に出展する。同社では今年12月から、同ポンプの受注を開始する予定。今後、ポンプ分野での本格的な市場開拓を進めていく方針だという。